2014年08月23日
唐松岳〜祖母谷温泉A(餓鬼山2,128m)
唐松山荘 大黒鉱山跡 餓鬼山 避難小屋 餓鬼の田園 水場 祖母谷温泉
6:30 9:10 11:00 11:10 13:40 14:40 17:40

昨夜は雨&カミナリがすごかったようですが、前日寝不足だった私は熟睡していたようで全く知りません・・。
目覚めると雨。
5時の朝食には、風雨の中カッパを着て食堂まで行きました。寒いです。
北岳山荘での出発時と同じような天候です。
食後準備をしていると、ガイド氏からお話が。
『今日のこの雨で、長く厳しい祖母谷温泉への道を下るのは危険です。予定を変更して昨日来た道を戻り、皆さんが楽しみにしていた祖母谷温泉へは逆から(宇奈月〜欅平〜祖母谷温泉)行きたいと思います。その分すみませんが、リフト・ゴンドラ・トロッコ列車の料金が加算されますが。』との事です。
悪天候での強行は避けたいですものね・・・一同納得して下山準備をしたのでした。

ところが・・・外に出ると何だか明るい。
雨はもう降ってなくて、ガスがどんどん流れ青空まで覗き始めました。
こうなるとやはり予定通りの道を行きたくなります。
『お天気は良くなりそうですよ。行きましょう。』なんて言ってしまいましたが・・・。
言う方は実はどんな道かも知らないのにね・・・行きたいという気持ちだけは強い。
ガイドさんの方は責任がありますからね〜総勢21名の大所帯です。(平均年齢も高い・・・)
どうしても祖母谷温泉へと下りたい人』・・・挙手したのは7、8人。
間を空けて次に『出来れば祖母谷温泉へと下りたい人』・・・今度は過半数以上が挙手。
思案の結果、予定通りの道を下りて行く事になりました。
山荘のご主人にもアドバイスをもらい、見送ってもらって出発です。
緊張感でいっぱい。今日は重いカメラの方は、ウエストバッグごとザックにしまい込んでいます。

またも雨&ガス・・・  思案するガイド氏たち  予定コースへと出発

すぐにガレ場の歩きです。
足を滑らせたら下までまっしぐら・・・鎖をつかみながら、足場の悪い道を慎重に下ります。

すぐにガレ場歩き
 鎖を持って慎重に・・・

歩き始めて1時間経っても(後方に)小屋が見えるようだったら、祖母谷温泉へは行き着けないので、諦めて戻る事
これは帰宅してから見た某ブログに出ていた、小屋のオーナーの言葉です。

途中で陽も射し始め暑くなりましたが、この危険箇所を通過しない事には・・・。
ようやく一段落してカッパを脱いだのが約1時間後、小屋はもう見えなかったです。

ガレ場から樹林帯に変わり、右手には剱岳が望めるようになって来ました。
青空も広がっています。

 剱岳もクッキリと

しかしながら、この後はやせ尾根や梯子の連続。
餓鬼山への登りは、背中に陽を浴びて汗だくになりました。
水分もどんどん減って行きます〜。

 梯子の急降下  やせ尾根の連続

餓鬼山山頂より 中央奥の三角は旭岳 

しんどかった割には、最後の登りが何だか呆気なかった餓鬼山。
山頂は木が茂って、展望は北側だけでした。
しかし、まだまだこの先長いです・・・。

 ロープを離さないでね・・・  木の根の張ったやせ尾根 穴も開いています

ほぼ中間点の餓鬼山避難小屋は、切り開かれた場所に建っていました。
ここが山小屋だったらなぁ・・・何か水以外の物を買って飲みたい・・・贅沢な事を!
昨日は沢山の登山者で賑わっていた唐松岳への道でしたが、今日のこの厳しい道では誰とも出会っていません。
ここを登って来る人なんて、ほんと限られた人なのでしょうね・・・。
山小屋は運営が成り立ちませんよね。

地図を見ただけでは、こんな厳しい道だとは分からなかったです。(下調べ不足です)
ともあれここを過ぎた木陰で、しばしのお弁当タイムとなりました。

餓鬼山避難小屋 ここでほぼ中間点   うれしい水場

その後も『ここはほんとに北アルプス?』なんてつい口から出てしまいましたが、中東山へのジル沢付近を歩いているような狭くて段差があって滑り易い道・・・。
水分も減って残り200ml程になった頃、有難い水場がありました。
”砂漠でオアシス”じゃあないですが、ほんと生き返りましたよ〜!
ほんのチョロチョロなので余計に貴重に思われました。

この後谷に出たので、再び水を補給。
しかしこの後も、ますます大変な道が続いたのでした・・・。

ようやく谷沿いの道に出る  その1時間後まだ谷は遥か下・・・先は長い・・ 

下りに下って、ようやく谷の後方に堰堤が、前方には橋が見えた時には胸が一杯になりましたよ〜。
足もジンジンしています。
遠かったわ・・・厳しい道やったわ・・・。ツリフネソウが迎えてくれました。
下山するまで、結局誰とも会いませんでした。
ああ嬉しい・・・お風呂に入れる!

 やっと堰堤が見えて来ました(谷後方) 行く手には祖母谷温泉が・・・感無量です!

予定では8時間歩行の今日の行程でしたが、道中体調不良の人が出たりアクシデントありで、11時間程かかってしまいました。
(ので、上記の行動時間は参考にはなりません)
出発から下山まで、ガイドさんはずい分神経を遣われた事と思います。
山の厳しさを、身をもって体験した下山路でした。

今日の花

ミヤマホツツジやトリカブト、避難小屋付近ではミヤマナデシコ等を見ましたが、本日の道はほんとに大変で、写真を写すのもはばかられるような状況でした。
それでも後半の、足もかなり疲れて来た頃道に落ちていた花、見上げるとジャコウソウの花でしたが、見るのは初めての花で何とか写す事が出来ました。
ピンボケでしたが、本日一番の心に残る嬉しい花でした。

 
 シラタマノキ(?)  アカモノの実
   
 オオコメツツジ(?) ヤマアジサイ 
   
 ジャコウソウ ツリフネソウ 

祖母谷温泉を後にする

翌日は5時過ぎに起床。宿の下にある露天風呂に入りました。
その後朝食(7時)までの間、周辺を散策。
宿の前辺りで祖母谷川と祖爺谷(じじたに)川が合流しているのですが、祖母谷川の方に天然の露天風呂があります。
女性はちょっとねぇ・・・。
入った男性曰く『熱い所と水の所とあって、ちょうどの湯加減とは言えない』そうでした。

宿のご主人始め皆さんとても感じの良い方たちでした。
出発時は、私たちが見えなくなるまで、ずっと見送っていてくれました。お世話になりました。

 谷に露天風呂 祖母谷温泉を後にする 
欅平駅  トロッコ列車に乗ります 
 後方2両が窓無し バス待つ宇奈月へ到着 

欅平まで林道歩きの後、トロッコ列車にて宇奈月へと向かいます。
列車に揺られている内に雨となりましたが、すれ違う列車はすべて満員!
夏休みですものね、子供連れの家族が多かったです。
見知らぬ人と手を振り合って、楽しいひとときの乗車でした。

宇奈月からは再びバスに揺られ、22時過ぎには全員無事高知市内に戻り着きました。
今回は、なかなか大変な下山路でしたが、皆元気で何より!
どうもお疲れさまでした。