2015年11月24日
大磯の平(1,254.7m)
連合登山口 尾根道分岐 根木屋 大磯の平 三角点(奈蔵山) 根木屋 尾根道分岐 連合登山口
7:30 9:15 9:35 11:15〜11:45 11:55 13:15 13:30 14:40

香美市の旧物部村役場のある三差路から右手別府への道(195号線)を辿ると、両側に険しい山々がいくつも連なり、そそり立っています。
今日はそんな山の一つに行く機会に恵まれました。
題して”物部中骨山行”・・・地図で見て見ると、大磯の平〜勘定山〜井地山〜口西山〜白髪山・・・と北東に連なっている山々。
未知の山は楽しみ半分不安半分です・・・どんな道なんだろう?
というか、道は無いかも。

本日も空に瞬く星を眺めながらの集合・出発。
昨夜遅くまでよく降りましたが、お天気は回復しているようです。

廃車の軽トラ荷台にシカの角 右手の道へ出発   周りは柚子畑

こんな奥まった高い所に集落があります。標高750m位。(香美市連合)
ガスがどんどん上がって行く、幻想的な山里の眺めを眼下に見下ろしながら出発。
登り詰めた道の先に廃屋があり、そのお庭を通らせてもらって登山道へと進みます。
見事なイチョウの並木の中を歩くと、大粒の銀杏の実が所々に落ちていました。

 ガスの上がる山里  黄金の道

道はあります。
が、かなりの急登・・・石立山を連想するような場所を過ぎた後は、ザレ場の急斜面。
遅れ気味でやっと後を付いて行きます〜。
ふくらはぎに堪えます。
途中からは、道らしきものも無くなりました。

 石立山を連想する尾根の登り  ザレ場にツチグリ

本日のメンバー内では年齢は一番下の自分ですが、そんなの関係ない。
皆さんこんなザレ場を、どうしてあんなにスイスイ登って行けるのかなぁ・・・。
へっぴり腰でようやっと登る自分。
斜面途中でコーヒータイムにしますが、お湯を飲んでひと息ついた私でした。
その後まだまだ続く急登。

 這った方が早い登り  まだまだ続く

それでも上が明るくなり、やっとこさ尾根分岐に出たようです。ゼイゼイ・・・。

 ようやく抜ける  紅葉が迎えてくれる

ワ〜イ!!嬉しい眺めが待っていてくれました。

 ワ〜イ!!疲れも忘れます!

モミジやニシキギの紅葉、色付いたツルマサキやツルウメモドキやマユミの実があちこちにあります。
そしてこれまでとは打って変わった、なだらかで広々した尾根!
感動です。登りの苦労が報われました。

 ツルマサキ  ツルウメモドキ

しんどかった登りも忘れるような眺め!
次々に展開する眺めに、嬉しくていつの間にか先頭にいる自分・・・(現金なものです)。

 マユミ 苔むした場所へ 

もうお山は冬模様だろうと思っていましたが、まだこんなにきれい。

 見上げると・・・

そして、どこまでも続くと思われるような広い尾根が伸びています。
かつてはスズタケがあったようですが、今は何も無く落ち葉で覆われた地面。
シカの糞も多いし、立ち枯れの木も目に付きます。
『さっきまでここでシカが寝よった』という跡も。

 広々した尾根  ずっと続いています

苔むした、雰囲気のいい場所もあります。

 日本庭園風  どこまでも広い尾根

ブナはもう葉を落としていますが、ミズナラの葉が黄金色に輝いています。
光があるのは嬉しいですね〜〜。

 ミズナラの黄葉

葉を落としていないマユミもあります。
緑とピンクの色合いが美しい。
ニシキギの名は、今日教えてもらいました。(他の木の実の名も)きれいな紅色です。

 大粒のマユミ  眩しいニシキギ

尾根分岐に出てから、約20分後に三角点のある根木屋山山頂(1,150.9m)に到着。
今年1月に来られた人が作成された、小さな山名板がかかっていました。
ここでひと休み。
今日は靴の中でソックスがずれて具合が悪いです。
何と半分前にずれて脱げかけていました〜。かくも急な登りやったのね・・・。
(5本指のアンダーソックスとの相性も悪かったのかも?)

 三角点のある根木屋山頂  大磯の平を歩く

この後も広い尾根を多少のアップダウンを繰り返しつつ、北東に進みます。
いつの間に・・・?みたいな感じで、やせ尾根の箇所もありましたが、大半が広い尾根。
2度ほど右手方向に曲がります。(自分はこんな広い尾根では、確実に目的方向に行けそうもない・・・)
やがて左手に、木々の間から白髪山の三角の山容が見えて来ました。
この辺り一帯(1,255m〜1,270m)の台地を”大磯の平(おおいそのひら)”と言うようです。
山なのに磯?・・・イソとは崩壊を指す方言で、山名の由来らしいです。(『四国の1000m峰』より)

こんもりと高くなった山頂らしき周辺で、風をよけた場所にてお弁当タイム。
葉を落とした木々の向こうに、高い山が見えています。
目高森?五位ヶ森?くらいしか思い浮かびませんが、どこの山なのかな。

出来れば勘定山まで行きたい、という計画でしたが、日照時間の短いこの時季でもあるし、今日はこの後三角点まで行って引き返す事に決定。
内心ホッとした私です〜。

 白髪山が見えます  三角点

三角点(奈蔵山1,254.7m)は、10分ほど西南に行った所にありました。
周辺は枯れてしまったスズタケで荒涼としています。
本日はここまで。

 ヒメシャラの大木  この生命力!

明確な道というものは無い尾根、適当に元来た道を歩きます。
また目線が変わるので、往きには気が付かなかった眺めに出会えます。

 オモト  ニシキギの落ち葉

今日の尾根には栗のイガも沢山落ちていました。
動物さんにはこの上ない”秋のごちそう”だったでしょうね。

登って来た尾根分岐は『お〜い、お〜い』と呼び戻されなかったら、通り過ぎてしまう所でした。
余りにも広すぎて分かりません。
広い尾根にある分岐には、細心の注意を払わなくては・・・。

 分かりづらい尾根分岐  この先再び急斜面へ

喘ぎながら登った尾根を、どんどん下って行きます。
『前向いて転ばんようにね〜』とリ−ダー。
つかまる木があるのは有難いです。

 木につかまりながら下る  まだまだ下降・・

ため息をつきながら、何とか転ばずに下りて来ました。緊張の汗もかきました・・・。

出迎えてくれたのは黄金色に輝くイチョウ。
午後の光を浴びて何とも美しい。

 金色のイチョウが出迎え

 向こうにそびえる山は・・?

イチョウの下をくぐり下山。
廃屋の縁側には、錆び付いたノコギリが置かれたままになっています。
戸締りもしていない家の中は、生活用品も置かれたままのようでした。
人の住まなくなった家というのは、何とも胸に迫るものがあります。
寂しい風景です。

 並木をくぐり  廃屋の庭先を通らせてもらって下山

道路沿いの柚子は今が収穫時。
これも大変な作業です・・・急斜面に植わっている柚子。
過疎・高齢化の山里の暮らしの厳しさを感じながら、山で一日遊んだ自分たちは帰路に着いた事でした。

今日の山は個人ではなかなか行く事の無い山域、厳しい登りもありましたが、歩き甲斐のある魅力的な山でした。
計画してくれたリーダー、一緒に歩いてくれたメンバー、ありがとうございました。
お疲れさまでした。

 本日のログ(K氏提供)