2019年08月06日
荒川三山〜赤石岳A千枚小屋から荒川小屋へ
千枚小屋 千枚岳 丸山 荒川東岳(悪沢岳)
中岳避難小屋 中岳 前岳 荒川小屋
5:45 6:50〜7:10 8:25 9:30〜9:40 11:20〜12:05 12:10 12:30 14:15

今日と明日とは、今回の山旅のハイライトの稜線歩きです。
雄大な南アルプス南部の名峰を辿る歩き、どんな絶景が待ってくれているのかな?
今日の内に赤石小屋まで行く人たちは、3時前後には小屋を出発して行かれました。

 夜明け前の富士  雲が赤く染まって来ました

 本日のご来光

私たちはゆっくり歩きなので、4:30の朝食を済ませ、ご来光を眺めた後に出発します。
う〜〜、歩き始めのしんどい事!

 千枚小屋を後にする ミヤマシオガマ 

それでもお花はあるし、富士山を眺めながらの歩きは、展望の無かった昨日とは大違い。
身体も徐々に慣れて来ました。

富士山〜!

小屋から千枚岳までは約1時間。(私たちの足で)
森林限界を過ぎ、ガレ場の登りとなった頃にタカネビランジがお目見えです。嬉しいな!
その傍らで休まれていた単独の女性、大きな荷です。
この女性とは、この後何度か前後して歩く事になりました。
腰に両手を当てて牛歩の如くの歩み、足場の悪い所ではどんなにか大変だろうと要らぬ心配もしましたが、着実に進んで行くその姿は、今回とても心に残っています。

ダケカンバの間を登る  タカネビランジ

日の出の頃には雲が多かった空も、今ではスッキリと晴れ渡っていて、千枚岳山頂からの360度の眺めの素晴らしい事!
コーヒーも淹れて、ああだこうだと山座同定をして、しばしゆっくり過ごした事でした。

 千枚岳山頂2880m 三等三角点上千枚 後方に丸山・悪沢岳 北アルプス槍ヶ岳も遠望(ズームで) 

そして次々と現れるお花。

 タカネビランジ白 タカネツメクサ 
 シコタンソウチシマギキョウ 

タカネマツムシソウの花の大きさ、色の美しさには感動!
咲き始めでとてもきれいでした。

 タカネマツムシソウと赤石岳

しかしこのお花のあるトラバース道は、左側が切れ落ちていて足を滑らせばどこまでも・・・
撮影しながらもヒヤヒヤと落ち着かなかったです。
その後やせ尾根の下り・登り・・・登らずに右手トラバース道を行った私ですが、登ってれば周囲にタカネビランジが沢山あったのだと、帰宅後PCで画像を確認して気が付きました。(後の祭り・・)
この後タカネビランジはもう出て来なかった。色の濃いビランジが見たかったな・・。

 梯子あり(写カツオさん)   自分は右手トラバースを行く 登ってればビランジがあったのに 

岩場には次々とお花が現れます。
ミヤマムラサキは、ここだけでしか見られなかった。
シャッター押すだけの腕前では、紫の色が出てなくて残念。ヤマルリソウを連想するかわいいお花です。

ミヤマムラサキ   ミヤマダイモンジソウ
 ハクサンシャクナゲ タカネマツムシソウ・タカネナデシコ 

赤石岳の左後方に見えるのは聖岳でしょうか。

岩場あり 

お花を楽しみ、山並みを楽しみの歩き。

お花畑   ずっと上までお花

タカネコウリンカ・ミネウスユキソウ  岩場に彩りを添えるチシマギキョウ 

広い稜線に出て緩やかに登った所で、丸山に到着。
ずっと富士山も一緒です。

鳳凰三山もクッキリ(ズームで)  丸山山頂3032m 

この後岩稜帯を行きます。
昨日は葉ばかり見て来たイワカガミ、ここでやっと咲いてるお花に出会えました。
標高上がったもんね。

ミヤマアキノキリンソウ   コイワカガミ

あっ、イワヒバリもいました。

ウラジロナナカマド  岩場にイワヒバリ 

稜線の後方にはド〜〜ンと塩見岳
北岳は間ノ岳に隠れて見えませんが、その後方には甲斐駒ヶ岳も確認出来ます。

塩見岳、右奥に間ノ岳 その奥に甲斐駒ヶ岳 

そして到着。
南アルプス最高峰の悪沢岳(荒川東岳)、国内6位の高さを誇ります。
北岳は隠れてるけど、もしかしたら10位までのお山全部見えてるのかも?
(富士山・奥穂・北岳・間ノ岳・槍ヶ岳・赤石岳・涸沢岳・北穂・大喰岳)
富士山はそろそろ雲に隠れそう。

荒川東岳(悪沢岳)山頂3141m 日本6位の高峰  富士山には雲がかかってる 

悪沢岳からは急な下りが待っています。ヘルメット着用で登って来る人も。
『ここからはとても危険ですから、くれぐれも慎重に』って、居合わせた人から注意を受けます。

イワツメクサ  この後激急降下の岩場 

岩場を慎重に下り、ザレ場になってからは小石に乗らぬよう、石を落とさぬよう気を引き締めて・・・。
さっきの重い荷の彼女は、岩場もザレ場も大変だなあ・・・
そんな心配もよそに、着実に下って来た彼女。素晴らしいバランスと脚力です。

慎重に  下って来た斜面 

岩稜とハイマツのやせた稜線には、タカネバラが咲いていました。(ここだけ)
今年も東赤石によう行かんかったからね〜、ここで見られて嬉しいです。

タカネバラ  コケモモ 

そしてなだらかな尾根を登って行くと、小さな石仏が出迎えてくれました。
石仏さんの横でちょっとひと休み。

小さな石仏に迎えられて 

もうひと息頑張って登り、中岳避難小屋に到着。
避難小屋と言っても、管理人さんがいるしWCもあるし、小屋内では食糧等の販売もしています。
私たちは小屋の陰でお弁当タイム。しばしゆっくりします。
今日は荒川小屋までだから、時間はたっぷりあります。

チングルマ綿毛  中岳避難小屋(有人) 

避難小屋から荒川中岳はすぐ。
岩石に囲まれた山頂です。

荒川中岳山頂3083m 三等三角点荒川岳  チョウノスケソウ 

中岳から西へ下った鞍部にザックをデポして、空荷で荒川前岳へと向かいます。ものの8分程の歩き。
大きい荷の彼女も、この登りは身一つで軽やかに歩いていました。

ミヤマダイコンソウと中岳 

これで本日のピークは全て登頂。
千枚岳・丸山・東岳・中岳・前岳の5座をまとめて荒川岳というのだそうですね。
その中で、東岳・中岳・前岳が荒川三山なのだそうです。
改めて知った次第であります・・・。(無知です)

荒川前岳山頂3068m   西側は大崩壊地 

さて・・・鞍部に戻って、これからはザレ場の下りが待っています。
トレランの男性が片手にミニボトル(200ml?)を持って、駆け下りて行きましたが・・・
歩くのさえやっとのこんなザレ場を、どうやったらあんなに走れるのでしょう??
日本海から静岡の大浜海岸まで駆け抜ける、トランスジャパンアルプスレースに出場するような人たちは、道中殆ど走ってるもんね・・・。
自分たち老年隊は安全第一!
太腿にブレーキをかけながら、何とか下って行きますと・・・ごほうびのお花畑が!

一面のお花に、オジサン・オバサン(ほんとはオジイサン・オバアサンですが)夢のような世界に酔いしれたひとときであります。

ハクサンイチゲ  ハクサンチドリ 
タカネヤハズハハコ  ハクサンフウロ 

待望のクロユリ〜! 

圧巻のお花畑 

イワベンケイ  ウサギギク 

ネットで保護された中で、勢いよく咲き誇る高山植物の数々。その圧巻の広大さ、贅沢さ!
我を忘れて花に見とれ、シャッターを何度も押し続けた一同です。

やがて夢の世界は終わり、眼下には今夜のお宿が見えて来ました。

お花畑もそろそろ終了  荒川小屋が見えて来ました 

この頃には発達した積乱雲が空を覆って来ていて、青空もどこに行ったやら。
途中の谷でのどを潤し、ダケカンバの林の下に小屋が近付いた頃、カミナリが鳴り出しました。
クワバラ・クワバラ・・・早めに出発していて良かったです。

シナノオトギリ  キノコ密集 

今日は早く到着したから、寝る場所も下の入り口近くの一角をもらえました。
そして外はカミナリと夕立。 道中でなくてほんと良かった。

荒川小屋に到着(写カツオさん)  夕食はカレー&グラタン 

感じの良い荒川小屋でしたが、WCが遠く(これは仕方ないとしても)水場は更に遠く下に5〜10分程下りて行かねばならずしんどかった。
『山を登るよりしんどい!』とボヤいてるオジサンもいました。

ともあれお天気に恵まれた本日の稜線歩き、眺めもお花も素晴らしかった!
今夜は目を閉じれば、沢山のお花が浮かんで来そう。
明日も頑張って歩こう!と、早々と眠りに就いたのでした。